遅ればせながら、徳島での第68回天然有機化合物討論会のお話を少々。
今年は、単離構造解析から全合成、生合成、ケミカルバイオロジーなどの活性発現機構の話、、存在起源の話や遺伝子絡みの技術開発、天然物化学の技術の応用などなど、天然物化学分野の各方面の話がバランスよく出そろっていて、時々過去にもあった、この領域の話が突出して多いという感じではなかった印象ですね。研究トレンドが偏っている感じではなく、天然物化学という研究分野の懐の深さを感じる題目ラインナップでした。
歴史ある研究分野でもありますが、しっかりと、新しい手法を普遍的な手法に昇華していくことも忘れておらず、計算科学や結晶スポンジ法、AIを使った技法の応用もかつてに比べて自然に研究の中に取り入れられていました。時代に置いて行かれないように学び続けないといけないことを改めて感じます。
今回、研究テーマのラインナップを見て特に印象的だったのは、テトロドトキシン類の研究の発表が多かったことですね。フグの方の結合タンパクがかなり分かってきたな研究進んでるんだなということだけでなく、イモリの陸上テトロドトキシンの話も複数あって、同じような構造の分子が全く違う環境下でそれぞれ存在し働く意義を考える良い契機になりました。
来年は国際学会と被るということで1年お休みですが、再来年まで無事に研究を続けてついていきたいものです。